もう一人の嵐たち〜朝日新聞企画

  • 2014.01.03 Friday
  • 01:02
  「朝日新聞の企画」
 嵐のメンバーそれぞれを
 主人公とした短編小説です。
 
 小説の内容を簡単に紹介
 したいと思います。









*これは実際の小説を要約したものです。


「Eの874」伊坂幸太郎(二宮和也編) より
 主人公はとある企業の営業マン。「風が吹いたら桶屋が儲かる」的な話は
 信じていない。優秀だが冷淡。仕事を安心してまかせられるが笑わない。
 何を考えてるか分からない。昔は野球選手になりたかった。判官びいきで、
   強豪チームを自分の一打で打ち負かすような選手になりたかった。
 しかし今は、会社の規模と贅沢な予算を武器にして商談をとりつける、
 いわば判官びいきに嫌われる自分。そんな彼が、嵐が迫った駅のホームで
 不思議な場面に遭遇する。嵐をさけてそこに集まった人の何組かが、
 奇跡の再会を果たしているのだ。「嵐が来たら生き別れた人が再会する」
 そんな場面にうろたえながら、ふと昔の夢を思い出す彼。





「フェニックスのリア王」平野啓一郎(櫻井翔編) より
  主人公は海外出張の会社員。ロスからフェニックスに向かう飛行機で、
 隣に座った初老の男性に頼まれごとをする。実は彼はかつてラスベガ
 スのスロットで24億円もの大金を手にした。妻は早くに他界したが3人
 の娘に大金を分けることとなった。しかし、三女だけは貯金や寄付を
 すすめて受け取らず、やがて家を出てしまった。大金を手にした長女と
 次女は父を邪険にし、彼は人にだまされ事業に失敗してホームレスになっ
 てしまった。ようやく仕事を得たが、それを三女が聞きつけ一緒に暮ら
 そうと言う。しかし20年も娘と会っていない本人を見つける自信がない。
 かつての写真をもとに、空港で待つ彼女を探してきて欲しいと頼まれる。
 しかし、必死に空港で彼女を探すが見つからない。実は彼女もまた、自分
 の息子に写真を託し父親捜しを頼んでいたのだ。ようやく事情に気が付き、
無事に再会を果たすことが出来た父と娘。しかしどこか不安そうにしている。主人公は言う。「大丈夫ですよ。あなたたち親子、考えることが同じですから。


「僕たちは、抱き合ったことさえ」川上未映子(松本潤編) より
 主人公は美容師。毎月最後の木曜日に、1年前に別れた彼女が髪を切りに
 やってくる。出会ったのもこの店。彼女とは共通の趣味も無く、価値観
 もかなり違っていた。でも一緒にいるととてもリラックスできた。そして
 そばにいる誰かを時間をかけて理解していく喜びを知った。しかしだんだ
 んすれ違い、冷たい空気が流れ始め、修復できないことを悟り二人は別れ
 た。しかし別れてひと月たったころ、彼女はこの店に再びやってきた。
 彼はただ驚き、黙って髪を切るしかなかった。毎月やってくる彼女の髪を
 切りながら、彼は何をやっているんだろうと思う。毎月彼女の髪にふれ、
 別れ際に一瞬目が合うが、そのどうしようもない距離感に打ちのめされる。
 彼は思う。「僕たちは抱き合ったことさえあるのに。」



「僕は駿馬」山崎ナオコーラ (相葉雅紀編)より
 主人公は普通の会社員。あるとき会社の同僚とこんな話をする。「30代に
 なったのだから大人っぽい趣味を始めなくてはならない。」そこで二人は
 乗馬を始めることにする。「馬に乗るのは貴族だけだろう。」と茶化す同
 僚に彼は「僕が子供だった頃、おじいちゃんは日曜日ごとに乗りに行ってた
 よ。」と。さらに彼は言う。「自分と仲良しの馬がこの世界のどこかにいる。
 って考えたら仕事にやる気が出そうじゃない?馬は繊細だから、仲良くなる
 には時間がかかるけど。」 その日の夜、彼は馬になっていた。「駿、駿。」
 名前を呼ばれ見下ろすと、中学の頃他界したおじいちゃんが笑って立っている。
 おじいちゃんは背中に乗せて欲しいと言う。おじいちゃんを乗せ草原を走り
 出す。「駿と言う字はおじいちゃんが付けたんだ。駿馬の駿。」とおじいちゃん。
 「せっかくだけど、実は名前負けしちゃってるんだ。仕事が遅くって、みんなの足を引っ張っていて。」と彼。「駿が皆から愛されていること。おじいちゃんは知ってるよ。本当の速さって何か知ってるかい?」「本当の速さ?」・・・目が覚めた。おじいちゃんの言う通り自分を嫌いになってはいけないと思う。仲良くなる馬の事を楽しみに想像しながら、今日も仕事に出かけて行く。

「追跡者」阿部和重 (大野智編)より
 主人公は気象学者。18歳のころ、TVでトルネードハンターというアメリカの
 気象学者のスリリングなドキュメンタリーを見て、その道を目指すこととなる。
 彼は日ごろカメラを持ち歩き、まるで怪物を追うように積乱雲や雷の発生に
 そなえた。大学生になった彼はトルネードハンターの活動に触れるべくアメ
 リカに渡る。そこで、様々な珍しい気象現象をカメラに収めることに成功し、
 トルネードハンターの仲間入りを果たす。やがて、ストームチェイサーという
 スペシャリストの一員となって、資料的価値と芸術的価値を兼ね備えた、
 ハイクオリティーな写真を生み出していく。しかし、彼は無茶をすることも
 あった。あまりにも恐いもの知らずとおそれられ、魔王とまで呼ばれるように
 なった。そのころ彼は日本の気象庁にいる友人とメールのやり取りをしてい
 た。二人は意気投合し、これからの災害対策の在り方について熱心に議論し
 ていた。やがて彼は気象学の博士号をとり、彼が撮った貴重な映像がドキュメンタリーとして全世界のTVで放映された。そんな中、観測史上最大級の怪物が日本を襲う。彼は友人を助けるべく直ちに帰国を決めた。そして日本に災害調査のエキスパートチームを結成することとなる。その名は「嵐!」


写真も小説もクオリティが高く、なかなか興味深い企画でした。それにしても、彼らが本を読んでる姿は、なかなかイケメンです。以前漫画家の方々が彼らの自画像を描いた企画もありました。嵐であって嵐でない彼ら・・これをさらに映像化してもらえると楽しいです。相葉ちゃんは「馬になりたい。」と言ったそうです。「僕は駿馬」は読んでみてちょっと、涙が出そうになりました。来年もまたクオリティの高い企画を楽しみにしています。

*漫画家が描いた嵐はこちらの記事の下の方に貼ってあります 
                     → 大野智 櫻井翔 相葉雅紀 二宮和也 松本潤

 

 

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