町田くん舞台「ヒューマンエラー」

  • 2019.08.19 Monday
  • 22:17

 

今ではかなり現実味を帯びてきたAIの活用。もしも、AIによって未来が予測できたらそれは人間にとって幸せなことなのだろうか?少し切なくて、実はとっても心がうすら寒い・・。そんな舞台でした。

 

 

ピウス企画「ヒューマンエラー」

 

〈脚本・演出〉広瀬格

 

〈キャスト〉

町田慎吾 畑中智行 増田裕生 ウチクリ内倉 小玉久仁子 永井幸子 川田希 水崎綾 田中良子 篠原功 森下亮 三上俊 伊藤えみ 河原田巧也 はぎのりな

 

〈会場〉中野ザ・ポケット

 

〈公演日程〉2019年8月8日(木)〜 8月18日(日) *鑑賞日 8月11日(日)18:00の回

 

〈あらすじ〉*公式サイトより

選択可能な未来を作る。変わり始めた現実の正体に、彼らは恐怖することになる。

物語の中心となるのは、一人の研究者と、彼の育ててきた人工人格。今からずっと未来の出来事。あるコンピューター開発会社の研究室で起きた物語。その会社は社運を賭けたスーパーコンピューターのセールスに失敗し、倒産の危機にあった。2代目となる社長は、この危機を乗り越えるため、社内各セクションの責任者を集めて、新たなプロジェクトのアイデアを求めた。

「あと1ヶ月で結果を出せなければ、我が社は倒産する。」

彼らが新しい商品として開発することに決めたのは、この世界で生きる全ての人間の未来をシュミレートすることだった。人生で必ず迫られる選択、その分岐点を予測し、仮想現実の中で事前に何度もその選択をやり直し望む未来を選ぶことができる。その夢のようなサービスは大金を生み出す可能性があった。そして彼らは開発に没頭していく、どのような結果が待っているか知らずに。

 

 

★時代を反映した画期的演出

 

舞台背景に大きなスクリーン。そこはコンピューターのモニター画面になっていて、人工人格アルの言葉はこのスクリーンに映しだされる。舞台の両サイドに並んだ白い立方体と白い壁。そこは研究室の椅子で、研究員たちはそれぞれの椅子に座って作業をしている。スクリーンの下には長椅子。そこはアンドロイドたちの居場所。コンピューターのモニター画面は、誰かの自宅になったり、会社の一室になったり、ありとあらゆる場所を作ることが可能。また、仮想現実を体験できるメガネも登場し、アンドロイドたちはその手助け(誰かになりきる)ことができる設定。2019年時点で仮想現実はすでに実現してるので、舞台となる2052年にはこのような事件が起こりうるかも!と思わせてしまうから怖かった・・。

 

★この研究は愛なのか?狂気なのか?

 

町田くんが演じる科学者福崎巡は、人工人格アルの開発者。亡くなった妻の研究を引き継いでようやく完成させたのだけど、生まれたばかりのアルを「人間」として育ててしまうことに、私はある意味狂気のようなものを感じてしまった。もしかしたら、亡くなった妻との間にできた我が子と感じていたのかもしれない。(でも、アルに話しかける時の町田くんの表情と声は一時の癒しでした。)

 

★ちょいちょいポンコツな仲間たち

 

怖い展開を予想しつつも、キレキャラ社長やヲタク気質の研究員やそれに振り回される社員が笑いを誘い、いいクッションになっていた。その人間らしさと単純さが人工人格アルとの対比を演出していたと思う。でも、アンドロイドに依存してしまう研究員や、アンドロイドを機械と割り切る研究員や、研究の成果をライバルを倒す道具としか考えてない社長など、人間のほうのクセの強さも浮き彫りになっていく。

 

★アルとアンドロイドが人間に教えてくれたこと

 

アルが行う未来予測。それはこの先の未来に分岐点がある人を抽出し、仮想現実を使っていくつかの選択肢を経験させてくれるというものなのだけど、実際はアルによって操作されたものだった。研究員を大事な仲間と認識したアルは、彼らにとって不都合な未来を変えようとする。それで例え他の人が死ぬことになっても。危険を感じた福崎はアルを止めようとするのだけど、アルには理解ができない。なぜ人を殺してはいけないのか?人間だって自分に都合の悪い人を殺すのに・・。未だに世界のどこかで戦争が起こっている世の中。心がザワザワする問いかけだった。でも、それを身を以てアルに教えたのはアンドロイドたちだった。最後に社長の未来予測。その未来予測に従って動くアンドロイドたちは、誰かを守るために次々と死んでゆく・・。最後に残ったアンドロイドは「私たちを修理しないで。」と言い残して自らを破壊する。(すごく・・悲しい場面。会場は息をのんだ。)死ぬということの残酷さ、悲しさを理解したアルは削除されることを受け入れる。

 

★ラストシーンに託された想いは・・

 

この出来事は研究室の中で闇に葬られ世間に伝わることは無かった。でも再び、密かに人工人格を生み出す福崎。その眼差しと声は慈愛に満ちて・・。

今の時代だからだろうか?やっぱり恐怖を感じるラストシーンだった。シーマン、たまごっち、アイボ、仮想現実、そしてあらゆるところに使われ始めたAI。そして人間はどこまで人間らしさを捨てないでいられるのだろう?失敗するから人間だし、年を取ることも、死ぬことも、全て受け入れなくてはいけないのが人間。そして、どうにもならない人生だからこそ尊いと思えることが大切だと感じた。

 

ところで、未来予測ができたとしてそれで本当に人生を変える事ってできるのだろうか?私はNO!だと思う。誰か一人にとって都合がいい人生だけでこの世の中は動いてないからだ。様々な人との出会いや因果関係によって人生は作られていく。だから未来予測はあくまで机上の空論ということなのだろうな・・。

 

町田くん、千秋楽お疲れ様でした!またニコ生で詳しくお話を聞きたいな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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