「道化の瞳」に涙して・・(後編)

  • 2014.11.23 Sunday
  • 14:44

★ 口のきけない道化のチャーリー

 玉野和紀さん演じるところの道化のチャーリー。その姿は、まるで無声映画のチャーリー・チャップリンそのものです。話すことが出来ない代わりに、すべての感情をその表情とタップで表現していました。日本ではタップの第一人者と言われる玉野さん。タップというものがこれほどまでに饒舌とは思いませんでした。健一が危篤状態になった時、絵本の世界に誘ったのもタップを踊るチャーリー。そして、チュリルの目になることを決心し、車に飛び込むまでのチャーリーのタップは、恐ろしいまでに鬼気迫るものでした。チャーリーは健一の心の声。人形に託した想いが、この物語の中心となっているようです。


★  坂元健児さんと中河内雅貴さんの役者魂

第1回目の鑑賞の時のこと、坂元健児さんは松葉杖をついていました。設定ではなぜか骨折してるスナック菓子好きな変なお医者さん。相方の高橋医師(上口)の脇腹を松葉杖で挟んだり、ケンケン飛びで移動したり、私はこれも役柄設定でふざけているのだと思ってたのです。そして得意とする素晴らしく長く伸びる歌声を披露してくれていました。(坂元さんは、劇団四季「ライオンキング」の初代シンバを演じた方)
ところが、第2回目の鑑賞で中河内雅貴くんと交代してることを知り、さらに怪我をしていたことを知り本当に驚きました。「CLUB SEVEN」 では常連となっている中河内くん。急なオファーにも関わらずものすごい集中力で、役を掴んでいったようです。彼はダンスも歌も堪能で、相方の上口くんも「CLUB SEVEN」で共演しているので、シンメで踊る時は息がぴったりでした。結果的には坂元さん、中河内くん二人の演技を見ることができましたが、第1回目鑑賞の時、坂元さんの怪我を知らずに観ていたことが幸いでした。だからこそ分かる坂元さんの凄さ!まさにSHOW MUST GO ON!

★ 素晴らしきダンスシーン!

玉野さんの舞台の特徴は、ダンスシーンの素晴らしさにあります。我らがジャニーズ代表屋良くんは、キレのあるブレイクダンスを披露して会場大拍手でした。また道化たちのダンスシーンでも、千手やウエーブといったジャニーズではお馴染みの振付があったので、これは屋良くんの振付とピン!ときました。
病院のシーンでは、戦隊ヒーローを想像させる衣装で踊るナチュラルキラーマン(佐藤)のダンスが面白過ぎて抱腹絶倒でした。驚くなかれ全身タイツです。彼はバレエのソリストを務めるほどのダンサー。長身で足が長く驚くほど体が柔らかい!第2幕のローガンのお店のシーンでも、サイケな衣装でけだるく踊る姿がまたまた見事でした。共に踊る劇団四季の保坂さん、タカラズカの大真さん、白華さんのダンスは可愛さと華麗さを兼ね備え、その素晴らしさは言わずもがなでした。

★ 見事な道化のジャグリング

道化役はジャグリングの練習から入ったといわれるくらい、次々と技をみせてくれました。第1回目鑑賞日ではなかなか決まらなかった技も、第2回目鑑賞日には全て1発で決まっていました。さすが舞台は進化していくものです。さらにここでは観客参加のコーナーがあります。まずは道化たちとクーガンが舞台から降りてきます。そしてジャグリングのボールを観客に投げてもらい、それをキャッチしてそのままジャグリングを続けるという技を披露してくれます。2回目鑑賞日はまさに通路側の席でした。屋良くんが降りてきたときはドキドキものです。私と通路を挟んだ隣の娘さんが、キラキラの憧れの目で見つめていたので選ばれました!きっと屋良っちファンですね!その幸せをすぐそばで観ることができて私も幸せでした。小柄だけど精悍で細マッチョな屋良くんはとてもステキでした♡ そのあと、リピーターチケットを買った人の特典で配られたコインを道化たちとクーガンが集めて回りショーは終了です。(残念ながら私はリピーターチケットではありませんでした)

★ 胸を打つ歌声に涙・・・

ミュージカルにはいくつか胸をうつ歌がありますが、心に残ったのは健一の母明子の歌「この子の神様」と健一の歌「僕は幸せだった」です。
「この子の神様」は目の見えない母親が、健一の命を救ってくれるよう神様に祈りをささげる歌。目の見えない私が、何を神様に捧げたら息子を助けてくれますか?それは音ですか?声ですか?それとも命ですか?そんな切ない叫びを彩吹さんの透き通った美しい歌声で聴くと、全身鳥肌が立ちました。もうここからは会場からすすり泣きがあふれ、私もハンカチが離せなくなってしまいました。
そして、「僕は幸せだった」これは屋良くんが爽やかな声で歌い上げるラストナンバーです。この歌は手紙を読む母の歌から、天国の健一の歌へと引き継がれます。病院の医師や看護師への感謝と、母への感謝。そして母の目になりたいという気持ちと、母の目になれる幸せ・・。もう、瞼が腫れるほど泣きました。

★ 神様は乗り越えられない試練を与えない

健一のセリフです。この舞台のテーマは人生をどう生ききるか?ということ。一人一人その人生には役割があって、嬉しいこと悲しいことを繰り返しながら人生の物語を創っていく。苦しみは永遠ではない。「神様は乗り越えられない試練は与えない」これは死におびえる健一を励まし続けた言葉なのです。悲しいことに、人は自分の最期を選択することが出来ません。長生きする人もいれば、短い人生で終わる人もいます。分からない人生だから、最期まで生ききることが大事だと考えさせられるお話でした。チャーリーの死は果たして正しかったのか?この部分は問題提起となるでしょう。でも出来ることなら死なないで欲しかった。もしもチュリルがその事実を知ったとしたら、彼女は嘆き悲しむことでしょう。健一は母親の目にはなれませんでした。でも残された者に、悲しみを乗り越えるほどの温かな感情を残しました。健一が天国へ召されるシーンで、客席に向かって明るい光が放たれます。その光に包まれて、涙が昇華していくような不思議な感覚に包まれました。

ほんとに素敵な舞台でした。全身全霊走り続けた屋良くんとカンパニーの皆さん、そして玉野さん。
本当にありがとうございました。

                       








コメント
真智子さんこんにちは。

細かいレポありがとうございました。
なかなか舞台は表現の世界だけに伝えるのが難しいと思うのですがさすが真智子さん『CLUB SEVEN』の時も思いましたがとても分かりやすくて前編、後編感動しながら読ませてもらいました。

もう、前編のストーリーを読んだだけで私は涙でした^^;
それに歌やダンスが加わると更に素晴らしい舞台だったでしょうね。
玉野さんの舞台は是非一度は観劇したいとずっと思っています。
今年こそ『CLUB SEVEN』と思っていましたがまっちーがキャストに上がらずで…>_<
屋良っちのダンスや演技は『SHOCK』のDVDで観たことありますがとてもキレがあり力強さ、パワーを感じるように思います。
いつか生で屋良っちのダンスも観てみたいです。
共演者の皆さんも魅力的な方ばかり。
坂元さんも憧れの方ですが中河内くん、友達にテニミュを見せてもらって以来ダンスが美しく注目している役者さんです。

役者の皆さんのパワーやエネルギーを全身で感じとれる舞台。
私もあの“熱”を感じに行きたくなりました。
来年は観劇遠征頑張ろうかなと思います。

  • マルコ
  • 2014/11/24 2:16 PM
マルコさんへ

舞台のレポって本当に難しいです。「7‐ナナ」の時はレポを断念したくらいですから・・(^_^.)
自分のなかでは、しっかりその光景が心に浮かんでいるのだけど・・。
そういうわけで、世界観を何となく伝えるくらいのレポにとどまってしまいました。
きっとまた再演するんじゃないかな・・そんな予感がしています。
今回は、坂元さんが怪我したまま舞台に立つというレアな回に遭遇しました。
前もって怪我のこと知らなくて良かったです。もしも知ってたら、心配しながら観てしまったでしょう。
ジャグリングも上手くいったりいかなかったり、いろいろあったみたいです。
でも、まっちーがこの舞台を観に来てかぶり付きで観てたうえ、率先して拍手してたと聞いて、
(これは火がついたな・・)と思いました。またきっと、嵐のハワイの様子も観ていたことでしょう!
私はあさって、「海のてっぺん」を観に行きますが、かなり評価高いみたいです。
どこまで伝えられるか分かりませんが、待っててくださいね!(*^_^*)
真智子さーん

町田くんの舞台、みてきました!

感想は書けないのでここでは町田くんの印象だけ


まっちー、よかった!

智くんと共通する雰囲気がありました〜

人たらし、というか、愛される人、愛嬌のある…って感じでした!

初めてお目にかかりましたが、まっちーを追いかける方々の気持ちがわかりました
智くんも、そうなのかもしれませんね〜


真智子さんも楽しんできて下さいね〜

  • シヴァ
  • 2014/11/24 5:48 PM
シヴァさんへ

わ〜(*^_^*) うれしいです!!

愛嬌があるでしょ!カワイイでしょ!

あさって、智くんハピバをしたらまっちーのもとへ飛んでいきます!
シヴァさんへ

どうか気になさらずにね(*^_^*)
舞台つながりでのコメですから、OK!ですよ!
真智子さん、こんばんは!
「道化の瞳」・・本当に素晴らしい舞台だったなと、前編後編の記事を読ませていただいて改めて胸に滲みる思いがしました。
12歳の少年を見事に演じ、キレのあるダンスを披露した屋良っちも凄いですが、どのキャストもみんな素晴らしかったですよね!(ナチュラルキラーマンが私的にツボでした!)
特に道化メンバーのジャグリングはアドリブも飛び出したり、舞台ならでは・・の面白さがありました。

私が観た回で、リピーターチケットを買った方の特典コインをもらいに道化メンバーが客席を回った時、初老の男性が千円札を入れてしまい、舞台へ戻ったアルバートでしたか、困ってしまい客席から笑いが起きた事がありました。

あと、やはり玉野さんのタップは圧巻でしたね。
特に、光(照明)との絶妙な演出効果で、チャーリーの最期のタップシーンは本当に感動して震えました。
もし出来る事ならまた再演して多くの人に観てもらいたいです。
そして玉野さんからのメッセージ・・・反省する事多すぎです、私(苦笑)
「自分の人生のstoryを」って・・モタモタしてたらもう幕が降りちゃいそうです〜(汗)
  • くぼっち
  • 2014/11/24 9:37 PM
くぼっちさんへ

今回の舞台はトラブルがあったからこそ、キャストのみなさんの強い絆を感じました。
そして、道化のコインに本当にお金を入れる方がいたなんて!(笑)
でも、そのくらい見ごたえがありましたよね。人間輪投げは24日の公演は1回で決まりました。
私は舞台の背景や照明などにも興味がいくのですが、今回は光の演出がステキでした。
笑ったり、泣いたり、ドキドキしたり・・いろんな思いでいっぱいになりました。
いつかまた再演して欲しいですね!
人生の幕が降りる前に、突っ走っていきましょう(*^_^*)
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