ジルベールとエドガー

  • 2016.03.19 Saturday
  • 20:56

久しぶりの更新です。智ゴト町田ゴト満載でワクワクな毎日ではありますが、あえてそれを語らずブログのお題に選んだのは懐かしい少女漫画のお話です。きっかけは竹宮惠子さんの「風と木の詩」がTwitterのトレンド入りしたこと。
*内容はこの記事→BBCニュース
高校生の時にまるで純文学作品を楽しむように読んでいたこの作品に、規制の波が押し寄せていることを知り違和感を感じたものです。

これが私の懐かしい竹宮惠子コレクションです。




竹宮さんの描く絵は本当に美しかった・・憧れるあまりに一時期は美少年ジルベールの絵を何枚も描いていたくらいです。そんな時起きたのがジルベールポスター事件・・
あれは私が高校生の時でした。当時アニメや漫画に没頭し、将来は声優さんになりたい!などと夢見てた私は、それに必要なスキルを磨くべく放送部と演劇部を掛け持ちしていました。特に演劇部は6人しかいない弱小部で、漫画部と部室を分かち合っていました。そんな漫画部の影響もあってか、私は部活勧誘のポスターに妖艶なジルベールの姿を描きました。演劇部のポスターには、右手に1本のバラの花を持ち、柔らかな絹のシャツに黒ズボン、左手で幕を払いのけ、鋭い眼でこちらを見てるジルバールの姿。放送部のポスターには、レコード盤の上に今まさに舞い降りようとしてる天使のジルベール。二の腕がそのまま羽根になり、妖精のような微笑みをたたえている・・。この2枚のポスターは、かなりな力作だったと自分でも思うのです。しかし・・・。ポスターが張られてから何度も、誰かのいたずらで裏返しにされるという事件が起きました。いったい誰がそんないたずらを?同じ竹宮ファン?それともちょっと刺激的過ぎた?腹を立てた私はポスターの裏に「いいかげんにしてよ!」的なメッセージを書いてまたもとに戻しました。それからいたずらはなくなりました。いったいあれは何だったのだろう?

そして、私がのめりこんだもう一人の漫画家萩尾望都さん。そしてコレクション。



この方の作品は、今までの少女漫画に対するイメージを根本から覆すものでした。SFやファンタジーが大好きな私が虜になってしまったのが「ポーの一族」エドガー。萩尾さんは瞳と背景に溶け込む髪の毛の描き方が素晴らしかった!そして、ストーリー展開がまるで映画のようで、実写化できるものなら見てみたいと思うような内容でした。エドガーにハマっていたときは、登校の自転車を漕ぎながら、風の中にエドガーの微笑みを浮かべてしまうし、エドガーと髪型が似てる男子に恋してしまうし、かなりアブナイ人になっていました。また、二重人格的な「アロイス」の物語は、声優を目指していた私にとってはいい練習材料でした。カセットに自分の声を吹き込んで自己満足な世界に浸っていました・・。そのうち現実をみて小学校の教員という道に変更しましたが、今でも絵本の読み聞かせは得意分野です。

そしてつい先日、懐かしさのあまり手にしたこの本。竹宮惠子さんの自伝「少年の名はジルベール」



私は竹宮惠子さんと萩尾望都さんが同じ屋根の下で切磋琢磨していたことを知りませんでした。そしてその古いアパートが大泉サロンと呼ばれ、若い少女漫画家たちの文化サロンになっていたことも。また、二人の共通の友人増山法恵さんからの多大なる影響と的確なプロデュース。少女漫画で世の中を変えたい。それには本物志向でいかなくては。本物の芸術や文化を吸収し、本物の漫画を描くためにヨーロッパを45日間もめぐり歩いた彼女たち。どんどん頭角を現す萩尾さんと、それゆえスランプに陥る竹宮さん。そして大泉サロンの解散。どん底から「風と木の詩」を漫画誌に載せてもらうために巻き返してゆく竹宮さんの力強さ。これこそドラマで見てみたい青春の物語でした。

実は私が本格的に漫画を読み始めたのは高校生になってからです。子供のころから本が好きで、高校のころには純文学なるものも読み漁ってた私だからこそ、ちょっとばかり漫画を軽く見ていたのです。しかし手塚治虫「火の鳥」に衝撃を受けて、そこから漫画も読むようになって、さらにこの二人に出会いました。今でこそ学校の図書館にまで置かれるようになった漫画たち。竹宮さんたちの切り開いてきた道は、私の青春の1ページに今でも鮮やかな色彩を与えてくれています。



 
コメント
真智子さん、お久しぶりです♪

たまたまEテレの『浦沢直樹の漫勉 萩尾望都』を録画していて、ちょうどそれを観ながら真智子さんのブログにもお邪魔してみたらこのお題!!
その偶然に嬉しくなり、大したことも言えないくせに(笑)ついコメントしてしまいました…この番組は興味のある漫画家さんが出る時だけ、たま〜に観てるんです(^_^;)

真智子さんの多感な10代の姿を勝手に想像しながら(笑)また自分のその頃も思い出したりして…。

さぁ♪このあと嵐友さんたちの漫画談義などこちらで聞けたら嬉しいなぁ♪(*^o^*)

  • 海風
  • 2016/03/19 10:36 PM
海風さんへ

お久しぶりです。Eテレの番組のこと知らなかったな・・。
私はたまたま竹宮さんの本を見つけて、ジルベールに魅かれて買ってしまいました。
でも、引き込まれるように読んでしまいました。
萩尾望都さんは天才タイプで竹宮さんは職人気質。そんな気がしました。
でも、竹宮さんが萩尾さんの才能に脅威を感じてたなんて知らなかったです。
でも、文化サロンに集まって熱く語り合う仲間がいるってすごくうらやましいな。
あの時代は私にとっても青春のきらめき!
今は「暗殺教室」を買ってしまいそうな気分です(^^♪
  • 真智子
  • 2016/03/19 11:27 PM
こんばんは 真智子さん そして海風さん^ ^

Eテレの浦沢直樹VS 萩尾望都さん、観ましたよ^ ^
「風と木の詩」「竹宮恵子」のトレンド入りも知ってましたよ^ ^
萩尾望都さんも竹宮恵子さんもわたしの青春の大切な思い出。
お二人の描く少年が本当に美しくて、お話も少女漫画の枠をあっさり超えてましたね。
真智子さん、コレクション保存されているんですね。
わたしは、引っ越しのどさくさに紛れて大事なコレクションを全て無くしてしまいました 泣

竹宮さんに関しては、「風木」よりも「ファラオの墓」と「変奏曲」が好きで、特に「変奏曲」に関しては、また揃えたいと思い、検索していたところです。
「風木」は、読むのが辛かった。
ジルベールは誰といるべきだったのか、と強く考えさせられたものです。
最終回を読んだのかは定かでないのですが、ジルベールの最期のあっけなさがトラウマになってしまいました。
今読むと、もっと違う感想を持てるかもしれませんね。

萩尾さんについては、「ポーの一族」を初めて読んだのが小学校低学年だったので、毒気に当たったようでした 笑
その後の「トーマの心臓」、「百億の昼と千億の夜」、「メッシュ」等々ほとんど読みましたが、「ポー」の毒に勝るものはありませんでした (^^;;

当時の少女漫画は、コミックスで10巻もあると長い感じがしましたが、今の少年漫画なんて5~60巻当たり前で、びっくりです。
でも、10巻若の中で語られた内容は壮大で、心震わされるもので、今でもわたしの心の中で輝き続けています。
あ~~…また、山岸さんとか、木原さんとか、青池さん…揃えちゃいそう(^^;;
  • バケラッタ
  • 2016/03/20 12:11 AM
バケラッタさんへ

まさに同世代ならではのコメントをありがとうございます。
改めて海風さんへのコメ返読んで「でも」を3回も唱えてるし支離滅裂でトホホ・・
おそらくあの時代のことを語る私は、精神年齢が高校生に戻っているのでしょう(笑)
私はもともと漫画を読まない子供だったので、竹宮さんと萩尾さんの漫画に圧倒されました。
確かにジルベールの最後のあっけなさには、胸が苦しかったです。
こういう登場人物はいつかは死ぬんだな・・と薄々感じながら読んでいました。
それとは対照的に、死にたくても死ねないエドガーの毒気にハマってましたね。
そのあとはSF作品「地球へ・・」と「スターレッド」にハマっていました。
私はそこから少年漫画へと興味が移行していきました。それは松本零士の世界です。

聞いたところによると、ジャニーズファンの中にはもとアニメファンも多いとか?
アイドルは2.5次元ともいえるから、キャラクターを楽しんでいる感覚なんでしょうね!
  • 真智子
  • 2016/03/20 1:33 PM
真智子さんこんにちは。
ツイに続いてこちらでも(笑)

私も実は浦沢直樹さんの漫勉の萩尾さんの回を見ました。偶然で録画していなかったので思わず新作の作品を仕上げていく(特に瞳の書き込み方が本当に素晴らしかった)工程は思わず感動して写メっちゃいました(笑)
私は従姉がちょうど真智子さんたち世代なんです。その従姉が『ポーの一族』を集めていたので家に行っては読んでその世界観にハマっていました。

一方、竹宮さんの方は実は漫画より先にこの前コメントしたあのカセットテープから私は入ったんです。美しい絵に惹かれて思わず買ったそのテープから興味が湧きその後『風と木の詩』を読みましたがそれこそ私もまだ小6くらいから中学生の頃だったので内容は衝撃的でした。とにかく美しいものが大好きなませガキでしたね(笑)
竹宮恵子さんは作品的には『地球へ』が大好きでした。こちらもアニメ版主題歌の入ったカセットテープを買いひたすら聴いてたのも思い出します。

竹宮さんと萩尾さん、お二人は一つ屋根の下で切磋琢磨されていたのですね。お二人は何となく似ているイメージだったので何だかとても納得です。お互い刺激仕合ってあの素晴らしい作品を作り出しておられたのですね。
久しぶりにお二人の作品を読み返したくなりました。因みに今春ポーの一族をモチーフにしたSPドラマが放送されるそうですよ。
  • マルコ
  • 2016/03/20 3:03 PM
マルコさんへ

「ポーの一族」モチーフのドラマ・・私も小耳にはさみましたが、なぜかピンと来なくて(笑)
あまりにエドガーの印象が強すぎて、もうそこで完結しちゃっているのでしょうね。
「地球へ・・」はアニメ映画になりましたね!ダ・カーポが主題歌を歌ってました。
私は放送部の特権で、自分がDJを担当する日にはアニメの曲をガンガンかけていました。
「風と木・・」は確かに衝撃だったけど、美しさにときめいていました。
アールヌーボーな竹宮さんの扉絵はやっぱり本物を見て描いていたのですね。
竹宮さんと萩尾さん、そして多大な影響を与えた増山さん。この3人が出会ったからこそ
少女漫画に変革が起きたのだと。この物語をいつかぜひドラマで見てみたいな。
  • 真智子
  • 2016/03/20 10:43 PM
待ってました!!(笑)
バケラッタさん!マルコさん!ありがとうございます♪
実はお二人のお話…お聞きしたかったんです♪o(^-^)o

私は少女漫画にハマるほどではなかったので読んだ作品はあまりありませんが、『風と木の詩』にはこんなの読んでもいいの!?とちょっとした背徳感?にドキドキさせられた覚えがあります。
『百億の昼と千億の夜』はエキゾチックな雰囲気と時空を超える世界観に魅入られた記憶が…。

皆さんのように語れるほどの熱量はありませんが(^_^;)、真智子さんやバケラッタさん、マルコさんの感性にはとても共感を覚えます♪
私ももっと読み込んでおけば良かった!?な〜んて、思っちゃいます(笑)

興味深いお話をありがとうございます!(*^o^*)


  • 海風
  • 2016/03/21 12:32 AM
海風さんへ

「浦沢直樹の漫勉 萩尾望都」見てきました!すごく面白かったです。
私のイメージでは、下書きなしでスイスイ描く方だと思っていたのですが、
下書きから何度も修正を加えて描いていく様子は、妥協を許さない職人でした。
構図のすばらしさは天才的ですが、影の作り方が舞台のスポットライトみたいという
浦沢さんの印象もすごく納得しました。いずれは竹宮さんの回もあるといいな〜。

私はその後少年漫画のほうが好きになって、今は「暗殺教室」を買おうか迷っています。
映画も封切られるけど、殺せんせー語録は本当に深い。現代の金八先生だと思っています。
  • 真智子
  • 2016/03/21 11:08 AM
初めまして『さつき』と申します。
とても懐かしい写真と名前を目にしてコメントしたくなりました。私も子供の時からマンガが大好きで、最初にはまったのが竹宮恵子さんでした。私も今でも『風と木の詩』・『ファラオの墓』・『変奏曲』は持っています。特に『変奏曲』が当時好きで、お金を貯めて厚さが5儖幣緲りそうな豪華本を買いました。竹宮さんは少女コミックからララへ、その後『地球へ』・『私を月へ連れてって』のようなSF作品へ移っていったんですよね。本当に懐かしいな。絵がとても綺麗でカラーイラストをよく集めていたものです。レースのような細かい絵や深い緑色が凄く印象に残っています。
萩尾さんは友達の勧めで『ポーの一族』・『トーマの心臓』・『11人いる!』を読みました。私のお気に入りは『11人いる!』でした。本編も好きでしたが最後のショートショートが可愛くて可笑しくて。
なんだか当時読んでいた作家さんのモノまた読みたくなってきちゃいました。成田さんとか、樹さんとか。
えっと、初めてなのに長々と失礼しました。では、おやすみなさい。
  • さつき
  • 2016/03/22 2:05 AM
さつきさんへ

はじめまして!そしてコメントをありがとうございます!
皆さん世代が近いので、懐かしい話になると嵐の話より盛り上がってしまうのが面白いです。
竹宮さんのファンだったのですね!私も久しぶりに本箱からコレクションを出してみました。
当時好きだったものに触れると、いろんな思い出も同時によみがえってきますよね。
あのころ、竹宮さんや萩尾さんという感性豊かな作家に出会えて本当によかったと思います。
私も改めて読み返したくなりました。

でもその前に「暗殺教室」を読み終わらなくては・・(^_-)-☆
  • 真智子
  • 2016/03/22 3:38 PM
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